人類は古来より薬草を利用してきた歴史があります。
野生動物が病気にかかったときに体に良い植物を見つけ出して食べていたり、犬や猫などのペットも体の調子が悪いときに外に生えている草を食べていることから人間も同じような行動をとってきたといわれています。 古代エジプトの時代には、すでにアロエ、安息香、オリーブ油、ザクロなどの数百種類の薬草の名前がパピルスの記録にあります。 中世ヨーロッパでは修道院において薬草が育てられ、その研究もされていました。 薬草から薬を作ったり、お酒に薬草を溶かしてリキュールを作ったりといったことを行う修道院もありました。

日本でも1000年前くらいから青汁が飲まれている歴史があります。 青汁は日本最古の医学書の医心方にも登場しており、ここにはいくつかの植物の葉を利用した汁の記録があります。 それからさらに1000年の時が過ぎた1943年には、ケールを絞って作られた青汁が初めて登場しました。 この青汁を作ったのは当時岡山県の倉敷中央病院長を務めていた遠藤仁郎博士です。 遠藤博士は戦争中の食糧不足がもたらす栄養不足への危惧から、ケールを使った青汁を作ることを思いつきました。 戦後間もないころは、全国各地で野草を使った青汁が作られていました。

この青汁の作り方は、まずすりこぎで野草をよくすりつぶしてから専用の機械に投入し、汁を搾りとってつくるというものでした。 手回しの機械は生地を投入してうどんを手回しで絞り出す機械と同じようなタイプで、回すと植物の汁が絞り出されるようになっていました。 青汁を作るために使われた野草はアザミ、タンポポなどがありました。 線維が硬い野草は汁を搾り取るのにかなりの力を必要としました。 また、青汁を少しでも美味しく飲むために、食用油を混ぜて飲まれていたこともあります。

そして約30年後の1969年には大麦若葉から作った青汁も登場しています。 さらに21年後の1990年頃には、青汁はテレビを通じて一躍全国に知られるようになりました。 きっかけはテレビのバラエティー番組に出演していたタレントが罰ゲームとして青汁を飲まされたことでした。 同じ頃、まずいとしかめっ面をしながら登場するタレントのコマーシャルでおなじみの青汁も登場し、こちらもヒット商品となりました。 現在ではゼリータイプや抹茶の味がするタイプなど、飲みやすくするために工夫をこらした様々な青汁が販売されるようになり、誰もが自分の好みの青汁を選べるようになっています。

最初は苦くて飲みづらく健康に良いだけだった青汁もどんどん進化を続けています。 美味しいものを飲んで健康になれるのであればそれ以上のことはないと思います。
他にも健康食品が数多くある中なぜ青汁なのかと聞かれたら、その健康食品は最近登場したものでもちろん健康に良いのは間違いないと思いますが、その歴史が青汁の効果を物語るのです。 1000年以上も前から人々の健康を支えていた青汁はどの健康食品にも引けを取らないのです。